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服装マナー

喪服・弔事の用語集

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喪服と葬儀・法要でよく出る言葉40語を、5つの分類に分けて説明します。どの用語も最初の1文で意味がわかるように書き、2文目以降で使い方や注意点を添えています。宗派や地域で違うものは、その旨を書いています。

服装の格式

喪服には正喪服・準喪服・略喪服の3段階があり、ふだん「喪服」と呼ぶのはまん中の準喪服です。

正喪服・準喪服・略喪服の男女3組のイラスト。左から和装とモーニングコート、黒のスーツとアンサンブル、グレーのスーツと濃い色のワンピース
左から正喪服・準喪服・略喪服

正喪服

正喪服は、喪服の中で最も格式の高い装いで、喪主と三親等程度までの親族が葬儀・告別式で着ます。男性はモーニングコートか紋付羽織袴、女性は黒無地の和装(五つ紋)や丈の長いブラックフォーマルです。参列者は着ません。いまは喪主も準喪服で務める場面が増えています。

準喪服

準喪服は、一般に「喪服」と呼ばれる黒の礼服で、立場を問わず通夜や葬儀・告別式で着られる最も一般的な装いです。男性はブラックスーツ、女性は黒のワンピース・アンサンブル・スーツです。服装に迷ったときは準喪服を選べば間違いないとされます。

略喪服

略喪服は、黒・濃紺・グレーなど暗い色の無地のスーツやワンピースのことで、正喪服・準喪服より略式の装いです。「平服で」と案内された会、七回忌以降の法事、急な弔問などで着ます。準喪服と違い、黒以外の暗い色も許容されます。

平服

弔事の案内にある平服は、普段着ではなく略喪服のことです。「正喪服や準喪服のような格式張った装いは要りません」という意味で、ジーンズやTシャツなどのカジュアルな服は避けます。詳しくは「平服でお越しください」の意味をご覧ください。

礼服と喪服

礼服は、一般には冠婚葬祭で着る格式のある服の総称で、そのうち弔事で着るものが喪服とされます。ただし言葉の使い方は業者によって違い、「喪服は喪主や近親者、礼服は参列者が着るもの」と説明する例もあります。場面ごとの格式はシーン別の喪服早見表で確かめられます。

服・小物

喪服そのものと、合わせる靴・ストッキング・アクセサリーの言葉です。

ブラックスーツ

ブラックスーツは、冠婚葬祭用の黒無地のスーツで、男性の準喪服の中心になる服です。ビジネス用の黒スーツより染めが深く、並ぶと違いがわかります。慶弔両用のものなら、ネクタイを白やシルバーに替えて慶事にも使えます。選び方は男性の喪服ガイドにまとめています。

ブラックフォーマル

ブラックフォーマルは、黒の礼服の呼び方で、結婚式や卒業式・入学式にも着られるものを含みます。そのため、売り場で「ブラックフォーマル」と書かれていても葬儀に向くとは限りません。レースや光沢のあるデザインは慶事向けです。

ストレートチップ

ストレートチップは、つま先に横一本の直線が入った革靴の形で、男性の葬儀の靴として最も適しているとされます。黒の内羽根式のものを選びます。飾りのないプレーントゥも使えます。

デニール

デニールは、ストッキングやタイツの糸の太さを表す単位で、数字が大きいほど生地が厚く透けにくくなります。葬儀のストッキングは黒の20〜30デニール程度が一般的な目安で、寒い時期は60デニール程度までのタイツなら許容とする資料が多くあります。詳しくは葬儀のストッキングの選び方をご覧ください。

一連のパール

一連のパールは、真珠を一重につないだネックレスで、弔事でつけてよいとされるネックレスの形です。二連以上は「不幸が重なる」とされ、長すぎるものも避けます。珠の大きさは7〜8mm程度が一般的です。つけずに参列してもかまいません。

片化粧

片化粧は、葬儀のときの薄化粧を指す言葉です。口紅は本来引かないとする説明もあれば、薄く塗る程度なら問題ないとする説明もあります。ノーメイクは基本的に避けるとされる点は共通です。メイクの目安は葬式の髪型・メイク・ネイルにまとめています。

儀式・法要

通夜から法要まで、式の名前と、式に関わる立場の言葉です。

通夜

通夜は、本来は葬儀の前夜に故人のそばで夜を明かす儀式です。いまは夏は19時頃、冬は18時頃から1〜2時間ほどで終える「半通夜」が一般的とされます。服装は通夜の服装ガイドをご覧ください。

通夜ぶるまい

通夜ぶるまいは、通夜のあとに故人を偲びながら食事をする場です。遺族が勧めるまで席に着かず、長居をせずに早めに失礼します。

葬儀

葬儀は、故人の宗教にもとづいて僧侶や神職が読経や祈祷を行う、故人の冥福を祈る宗教的な儀式です。全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連)の解説では、参列者がお別れをする告別式とは区別されています。

告別式

告別式は、参列者が故人と最後のお別れをする儀式です。宗教的な儀式である葬儀とは別のもので、故人を偲び、感謝の気持ちを伝える場とされます。服装は遺族も参列者も準喪服が基本です。

家族葬

家族葬は、遺族やごく親しい友人など、限られた人だけで行う葬儀です。後日に本葬は行いません。身内だけで葬儀と火葬を済ませ、後日に本葬を行う形は密葬と呼ばれます。服装は一般的な葬儀と同じで、詳しくは家族葬の服装ガイドにまとめています。

直葬(火葬のみ)

直葬は、式場での通夜や告別式を行わず、火葬だけを行う形です。遺族・親族は準喪服が多く、参列者は準喪服か略喪服で出ます。火葬場には2時間ほどいることになります。

お別れの会

お別れの会は、葬儀とは別に、後日ホテルなどで開かれる故人を偲ぶ会です。偲ぶ会と呼ばれることもあります。服装は案内に従い、「平服で」とあれば略喪服にして喪服は避けます。記載がなければ主催者に確かめます。

喪主

喪主は、葬儀・告別式の責任者で、遺族を代表する立場の人です。葬儀社との打ち合わせ、僧侶への依頼、会葬者へのあいさつ、香典返しの手配などを担います。服装は喪主・遺族・親族の服装ガイドをご覧ください。

遺族

遺族は、亡くなった人の家族のことで、葬儀では喪主とともに参列者を迎える側に立ちます。通夜から一周忌までは準喪服で臨むのが一般的です。参列者は遺族より格式が上回らない装いにするのが原則とされます。

施主

施主(せしゅ)は、葬儀や法事を行う責任者のことです。ふつうの葬儀では喪主が施主を兼ねます。社葬では会社が施主となり、遺族が喪主を務めます。法事では、服装に迷ったら施主に確かめるのが確実です。

初七日

初七日(しょなのか)は、亡くなってから7日目にあたる、最初に行う法要です。最近は、葬儀の日に火葬場から戻ったあと、繰り上げて営むことが一般的になっています。葬儀の日に行うなら、服装は葬儀と同じです。

精進落とし

精進落としは、いまは葬儀の当日に、僧侶や世話役の労をねぎらうために開く会食のことです。本来は、四十九日の忌明けに精進料理から通常の食事に戻すことを指しました。会食の間は上着を脱いでかまいません。

四十九日(忌明け)

四十九日は、亡くなってから49日目に行う法要で、この法要をもって喪が明ける「忌明け」となります。仏教では、亡くなってからの49日間を「中陰」と呼びます。遺族は準喪服で臨むのが一般的です。

納骨式

納骨式は、遺骨をお墓などに納める儀式です。全葬連の解説では、埋葬は一般に四十九日法要の後に行うとされ、地域や宗派によって異なります。四十九日と同じ日なら法要と同じ準喪服にし、別の日なら案内に従います。

一周忌

一周忌は、亡くなってから満1年に行う法要です。遺族・親族・参列者とも、一般的には準喪服で出ます。

三回忌

三回忌は、亡くなってから満2年に行う法要です。亡くなった日を1回目の忌日と数えるため、3年後ではなく2年後になります。服装は考え方が分かれ、遺族は準喪服、参列者は略喪服でもよいとする葬儀社があります。

新盆(初盆)

新盆(初盆)は、一般に、亡くなって四十九日を過ぎてから初めて迎えるお盆のことです。いつを新盆とするかや服装は、宗派や地域で違います。平服で集まる地域も多く、案内に指定がなければ施主に確かめます。

主な法要の時期(仏式・一般的な目安)
法要時期服装の目安
初七日亡くなってから7日目(葬儀の日に繰り上げることが多い)葬儀の日なら葬儀と同じ
四十九日亡くなってから49日目準喪服
一周忌満1年準喪服
三回忌満2年遺族は準喪服、参列者は考え方が分かれる
七回忌満6年略喪服
十三回忌満12年略喪服
三十三回忌満32年略喪服

法要ごとの装いを遺族と参列者に分けた表は法事の服装ガイドにあります。

香典・持ち物

香典袋の書き方と、受付で使う持ち物の言葉です。

黒白の水引の香典袋、紫の袱紗、数珠、白いハンカチ、黒の折りたたみ傘、黒の布製バッグ、財布、スマートフォンを並べたイラスト
受付で使う香典袋・袱紗・数珠などの持ち物

香典

香典は、故人への弔意と遺族への慰めの気持ちを込めて贈るお金です。全葬連の解説では、通夜の香典は5,000円〜10,000円が相場とされます。4や9のつく金額と新札は避けます。関係別の目安は葬式の持ち物と香典の準備にまとめています。

香典袋

香典袋は、香典を入れて渡すための袋です。水引は黒白か双銀の結び切りが一般的で、「不幸が繰り返されないように」という意味が込められています。

表書き

表書きは、香典袋の表に書く「御霊前」などの言葉のことです。仏式は御霊前・御香典など、神式は御玉串料・御榊料など、キリスト教式は御花料・御ミサ料などと、宗教によって書く言葉が違います。宗教がわからなければ、葬儀社や喪主側に確認します。

御霊前・御仏前

御霊前と御仏前は、仏式の香典の表書きで、一般的に四十九日より前は御霊前、四十九日以降は御仏前を使います。浄土真宗では葬儀のときから御仏前を使い、御霊前は使いません。

薄墨

薄墨は、通夜・葬儀の香典袋を書くときに使う薄い色の墨です。悲しみや涙を表す色とされます。四十九日以降の法要では濃い墨で書くのが一般的です。

中袋

中袋は、香典袋の中に入っている、お札を入れる内側の袋です。表の中央に金額を旧漢字(壱・参・萬など)で書き、裏に住所と氏名を書きます。

袱紗

袱紗(ふくさ)は、香典袋などの金封を包んで持ち運ぶための布です。弔事では紺・グレー・緑などの寒色系を使い、紫は慶弔どちらにも使えます。赤やピンクなどの暖色系と薄紫は慶事用です。包み方と受付での渡し方は葬式の持ち物と香典の準備で説明しています。

数珠(略式数珠)

数珠は、仏教で祈りを捧げるときに用いる法具です。宗派ごとに形が決まった本式数珠と、片手で持つ略式数珠があり、略式数珠は宗派を問わず使えます。仏式の葬儀で使うもので、神式やキリスト教式では持たなくてかまいません。人と貸し借りするのは好ましくないとされます。

芳名帳

芳名帳は、受付で参列者が名前と住所を書く帳面です。筆記用具を1本バッグに入れておくと安心です。

喪服の用意

喪服が手元にないときや、サイズが合わないときに出てくる言葉です。

喪服レンタル

喪服レンタルは、喪服を買わずに数日間借りるサービスです。店舗で試着して受け取る形と、ネット宅配で届けてもらう形があります。宅配は届くまで日数がかかるため、急ぎのときは当日受け取れる店舗が向いています。買うか借りるかは喪服は買うか借りるか、借り方は喪服レンタルガイドで比べられます。

フルセット

フルセットは、喪服に靴や数珠・袱紗などの小物をまとめて借りられるレンタルのプランです。中身はサービスによって違います。喪服レンタル24のフルセットは3泊4日9,480円(税込・2026年9月時点)で、男性は喪服・ネクタイ・靴・ベルト・数珠・袱紗、女性は喪服・パンプス・バッグ・アクセサリー・数珠・袱紗がそろいます。男性のワイシャツは別で、レンタル1,200円か新品2,000円です。

無人店舗

無人店舗は、店員がいない店舗に予約して入り、自分で試着して受け取る形の店です。関西(大阪・京都・滋賀・兵庫)の喪服レンタル24は6店舗がこの形で、24時間、Web予約で届く入室ページから鍵を開けて入ります。予約から最短30分で受け取れ、返却は店内の返却ボックス(一部店舗)か店外の宅配ボックスに入れる形で、クリーニングは要りません(2026年9月時点)。店舗の詳細は喪服レンタル24の紹介をご覧ください。

よくある質問

正喪服・準喪服・略喪服はどう違いますか?

格式の違いです。正喪服は喪主と三親等程度までの親族が着る最も格式の高い装い、準喪服は立場を問わず着られる一般的な喪服、略喪服は黒・濃紺・グレーなどの無地の服で「平服で」と案内された会などで着ます。

「平服でお越しください」の平服とは何ですか?

弔事の案内の平服は普段着ではなく、略喪服のことです。男性はダークスーツに白無地シャツと黒のネクタイ、女性は黒・濃紺・ダークグレーのワンピースなどが目安です。

御霊前と御仏前はどう違いますか?

仏式では、一般的に四十九日より前は御霊前、四十九日以降は御仏前を使います。浄土真宗では葬儀のときから御仏前を使います。宗派がわからなければ、葬儀社や喪主側に確認してください。

喪主と施主はどう違いますか?

喪主は遺族を代表する葬儀の責任者、施主は葬儀や法事を行う責任者です。ふつうの葬儀では喪主が施主を兼ねます。社葬では会社が施主となり、遺族が喪主を務めます。

葬儀と告別式は何が違いますか?

全葬連の解説では、葬儀は僧侶や神職が読経や祈祷を行う宗教的な儀式、告別式は参列者が故人と最後のお別れをする儀式とされています。

喪服レンタルのフルセットには何が入りますか?

サービスによって違います。喪服レンタル24のフルセットは3泊4日9,480円(税込・2026年9月時点)で、男性は喪服・ネクタイ・靴・ベルト・数珠・袱紗、女性は喪服・パンプス・バッグ・アクセサリー・数珠・袱紗です。

参考にした公的な情報

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文・編集: 喪服NAVI編集部(運営者情報・編集方針)