葬式・通夜の持ち物と香典の準備
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葬式の持ち物は、数珠・香典・袱紗・ハンカチが基本です。香典は、全葬連の解説では友人・知人で5千円〜1万円が一般的とされます。香典袋は通夜・葬儀では薄墨で書き、袱紗に包んで受付で渡します。
持ち物チェックリスト
通夜も告別式も、持ち物はほぼ同じです。前の晩にバッグへ入れておきます。

| 持ち物 | 使う場面 | 選び方・注意 |
|---|---|---|
| 数珠 | 合掌・焼香 | 仏式なら持参する。宗派がわからなければ一般的な数珠(略式数珠)でよい |
| 念珠袋 | 数珠をしまう | 数珠と一緒に用意する |
| 香典 | 受付 | 袱紗に包む。新札は避ける |
| 袱紗 | 香典を包む | 紺・グレー・緑などの寒色系。紫は慶弔どちらにも使える |
| ハンカチ | 涙を拭く・手を清める | 落ち着いた色・柄のもの |
| 筆記用具 | 芳名帳への記入 | — |
| 折りたたみ傘 | 急な雨 | 黒やグレー |
| サブバッグ | 香典返しなどを持ち帰る | 黒の布製でシンプルなもの |
| 替えのストッキング(女性) | 伝線したとき | 黒の20〜30デニール程度 |
数珠は仏式の葬儀で使うものです。神式やキリスト教式では要らないとされるので、案内で宗教がわかれば合わせます。バッグに入れるのは必要最低限にし、式場では足元に置きます。バッグの選び方は葬式の靴とバッグの選び方をご覧ください。
男性と女性で違うところ
| 項目 | 男性 | 女性 |
|---|---|---|
| バッグ | 必須ではない。持ち物があれば黒のセカンドバッグかクラッチバッグ | 黒のフォーマルバッグが必須。布製が正式 |
| バッグの素材 | 光沢のない革か布 | 布製か、光沢のない革 |
| 追加で持つもの | — | 替えのストッキング |
| 大きな荷物 | 黒の布製のサブバッグにまとめる | |
通夜・葬儀と、四十九日以降の法要で変わるもの
| 項目 | 通夜・葬儀 | 四十九日以降の法要 |
|---|---|---|
| 表書き | 御霊前、御香典など(浄土真宗は御仏前) | 御仏前 |
| 墨の色 | 薄墨 | 濃い墨 |
法事の服装は時期によって変わります。何回忌からどう変わるかはシーン別の服装ガイドの法事の表で確かめられます。
数珠や袱紗が手元にない場合、関西(大阪・京都・滋賀・兵庫)にお住まいなら、喪服レンタル24のフルセットに数珠・袱紗が含まれます(2026年9月時点・3泊4日9,480円・税込)。喪服だけのスタンダードプランに足す場合、数珠・袱紗は500円、白ハンカチは330円で借りられます。香典袋も110〜550円で販売されています(販売品の扱いは店舗によって違います)。
香典の金額の目安
金額は、故人との関係で決めます。以下は全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連)の解説にある目安です。
| 故人との関係 | 目安 |
|---|---|
| 友人・知人 | 5千円〜1万円 |
| 職場関係 | 1万円〜3万円(部下・後輩なら5千円〜1万円でも問題ない) |
| 恩師・先輩 | 1万円〜3万円程度 |
| 隣人・町内会 | 3千円〜5千円程度 |
| 親族 | 3万円〜10万円 |
| 叔父・叔母 | 3万円〜5万円 |
| 会社として出す場合 | 1万円〜5万円 |
全葬連の通夜の解説でも、香典は5千円〜1万円が相場とされています。どれも幅のある目安で、地域や家の考え方によっても変わります。身内の葬儀では、家族や親族に一度相談しておくと安心です。
金額で避けること
- 4と9のつく金額 — 4は「死」、9は「苦」を連想させるため避けます
- 偶数の金額 — 「割り切れる」から「別れ」を連想するとして、奇数にするのがマナーとする解説があります
- 新札 — 前もって用意していたように受け取られるため避けます。新札しかないときは折り目をつけます
- 2回に分けて渡すこと — 通夜と告別式の両方に出るときも、香典はどちらか一方で渡すのが一般的です
香典袋の選び方と表書き
水引は黒白か双銀の結び切りが一般的です。「不幸が繰り返されないように」という意味が込められています。
| 宗教 | 表書き | 補足 |
|---|---|---|
| 仏式 | 御霊前、御香典、御香料 | 四十九日以降の法要では御仏前 |
| 浄土真宗 | 御仏前 | 葬儀のときから御仏前を使い、御霊前は使わない |
| 神式 | 御玉串料、御榊料、御神饌料 | 御玉串料が最も一般的 |
| キリスト教式 | 御花料、御ミサ料、献花料 | 御花料が最も一般的 |
宗教や宗派がわからないときは、葬儀社や喪主側に確認すると確実です。表書きは、通夜・葬儀では薄墨で書くのが正式とされます。薄墨は悲しみや涙を表すといわれます。毛筆が正式ですが、筆ペンでも構いません。四十九日以降の法要では濃い墨で書きます。
名前と中袋の書き方
名前は水引の下にフルネームで書きます。複数人で出すときは、並べ方に決まりがあります。
| 出し方 | 書き方 |
|---|---|
| 個人 | 中央にフルネーム |
| 夫婦 | 中央やや右に夫の姓名、その左に妻の名前だけ |
| 会社関係 | 中央に姓名、その右に会社名 |
| 2名の連名 | 代表者を右に、年下の人ほど左に並べる |
| 3名以上 | 代表者名に「外一同」と添え、全員の氏名と住所は中袋に書く |
中袋の書き方
中袋の表の中央に金額を、裏には住所と氏名を書きます。全葬連の解説では、金額は算用数字ではなく旧漢字で書くとされています。金額の後に「也」を付けるのが正式ですが、省いても問題ないとされます。
| 金額 | 書き方 |
|---|---|
| 3,000円 | 金参阡圓也 |
| 5,000円 | 金伍阡圓也 |
| 10,000円 | 金壱萬圓也 |
| 30,000円 | 金参萬圓也 |
| 50,000円 | 金伍萬圓也 |
| 100,000円 | 金拾萬圓也 |
住所は都道府県から書き、マンション名や部屋番号も省きません。中袋がない香典袋では、袋の裏面の左下に金額を、その右に少し小さめの字で住所を縦書きします。
袱紗の包み方と受付での渡し方
弔事では、右・下・上・左の順に折り、最後に左側をかぶせます。結婚式などの慶事とは包み方が違うので、慶弔兼用の袱紗を使うときは向きに気をつけます。
- 袱紗を広げるつめが左側にくるように広げ、中央よりやや右寄りに香典袋を置きます。
- 右を折る右側を折り返します。
- 下、上の順に折る下を折り、次に上を折り返します。
- 左を折って留める最後に左側を折り返し、つめを裏側へ回して留めます。
袱紗には、芯の入った台付きと、芯がなく折りたためる爪付きがあります。受付では、次の順で渡します。
- お悔やみを伝える「このたびはご愁傷様です」などと短く伝えます。
- 袱紗から出す香典袋を取り出し、袱紗をたたんで香典袋の下に敷きます。
- 向きを整えて渡す表書きを相手が読める向きにして、両手で差し出します。
受付では芳名帳に記入します。全葬連の解説でも持ち物に筆記用具が挙げられているので、バッグに1本入れておきます。
前の晩に確かめること
- 香典袋の表書きと名前を書いた(通夜・葬儀は薄墨)
- 中袋に金額・住所・氏名を書いた
- お札は新札ではない(新札なら折り目をつけた)
- 香典袋を袱紗に包んだ
- 数珠を念珠袋に入れた
- ハンカチ、筆記用具、折りたたみ傘をバッグに入れた
服装の決め方はシーン別の服装ガイドで場面と立場ごとに確かめられます。喪服そのものが手元にない、サイズが合わないというときは、関西なら喪服レンタル24の無人店舗で当日借りる方法もあります。2026年9月時点で3泊4日5,980円(税込)から、予約から最短30分で受け取れます。
よくある質問
友人の葬式の香典はいくらですか?
全葬連の解説では、友人や知人は5千円〜1万円が一般的とされています。職場関係は1万円〜3万円、親族は3万円〜10万円が目安です。地域や家の考え方でも変わります。
通夜と告別式の両方に出るとき、香典は2回渡しますか?
どちらか一方で渡すのが一般的です。全葬連の香典の解説でも、通夜と告別式の両方に出るときは、どちらか一方に包むのが一般的とされています。
香典に新札を使ってもいいですか?
避けます。前もって用意していたように受け取られるためです。新札しかないときは、一度折り目をつけてから入れます。
御霊前と御仏前はどう使い分けますか?
仏式では、四十九日より前は御霊前、四十九日以降は御仏前が一般的です。浄土真宗では葬儀のときから御仏前を使います。宗派がわからなければ、葬儀社や喪主側に確認してください。
香典袋は筆ペンで書いてもいいですか?
毛筆が正式ですが、筆ペンでも構いません。通夜・葬儀の表書きは薄墨が正式とされ、最近は黒でも問題ないとする解説もあります。四十九日以降の法要では濃い墨で書きます。
葬式の袱紗は何色を選べばいいですか?
紺・グレー・緑などの寒色系を選びます。紫は慶弔どちらにも使えます。赤やピンクなどの暖色系と薄紫は慶事用なので避けます。
参考にした公的な情報
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文・編集: 喪服NAVI編集部(運営者情報・編集方針)




