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服装マナー

男性の喪服マナー完全ガイド

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男性の喪服は「黒無地のスーツ+白無地のシャツ+黒無地のネクタイ+黒の革靴+黒の靴下」が基本です。これが準喪服で、通夜にも告別式にも着ていけます。迷ったときは「光沢がないか」「柄がないか」「飾りがないか」の3点で見直してください。

男性が用意するもの(10項目)

まず全体の一覧です。出発前にひととおり確認してください。

男性の喪服一式のイラスト。黒のスーツ、白無地のワイシャツ、黒無地のネクタイ、黒の革靴と靴下、黒のベルト、数珠
男性の準喪服と小物の一式

表は横にスクロールできます

男性が葬儀で用意するもの(準喪服)
アイテム基準避けるもの喪服レンタル24のフルセット
スーツ黒無地のブラックスーツ。シングル・ダブルどちらでも可柄物、光沢のある生地○
ワイシャツ白無地・長袖・レギュラーカラー色柄物、ボタンダウン別料金
ネクタイ黒無地・光沢なし。ディンプルは作らない柄物、光沢、白やシルバー(慶事用)○
靴黒の革靴。ストレートチップかプレーントゥスエード、エナメル、ウィングチップ、スニーカー○
靴下黒無地。座っても肌が見えない長さ白、柄物、くるぶし丈×
ベルト黒で飾りのないもの茶色、型押し、目立つバックル○
数珠宗派を問わない略式数珠で可—(忘れやすい持ち物です)○
袱紗紺・グレー・緑などの寒色系。紫は慶弔どちらにも使える赤・ピンクなどの暖色系、薄紫(慶事用)○
香典袋通夜・葬儀は薄墨で書く。四十九日以降の法要は濃墨—×
コート(冬)黒が理想。なければ濃紺やグレーの無地毛皮、革、ファー付きのフード×

右の列は、喪服レンタル24(関西の無人店舗)のメンズフルセットに含まれるかどうかです。2026年9月時点で3泊4日9,480円(税込)。中身は喪服・ネクタイ・靴・ベルト・数珠・袱紗です。ワイシャツは別で、レンタル1,200円か新品2,000円で用意できます。

黒であっても、エナメルの靴や光る時計、飾りの目立つベルトは葬儀には向きません。細かい決まりを覚えるより、「光沢・柄・飾りがないか」で全身を見るほうが確認しやすくなります。場面ごとの違いはシーン別の服装ガイド、喪服そのものが手元にない場合は喪服がないときの用意の仕方をご覧ください。

喪服・礼服・ブラックスーツの違い

「手持ちの黒いスーツで足りるか」を決めるには、この違いを知っておくと迷いません。

  • 礼服 — 一般には、冠婚葬祭で着る格式のある服の総称とされます
  • 喪服 — 一般には、礼服のうち弔事で着るものを指します。格式によって正喪服・準喪服・略喪服に分かれます
  • ブラックスーツ — 冠婚葬祭用の黒無地のスーツ。男性の準喪服の中心です
  • ビジネス用の黒スーツ — 通勤用の黒いスーツ。ブラックスーツとは別物です

ただし言葉の使い方は業者によって違い、「喪服は喪主や近親者が着るもの、礼服は参列者が着るもの」と説明する例もあります。

慶弔両用タイプのブラックスーツなら、ネクタイを白やシルバーに替えれば慶事にも使えます。

ブラックスーツとビジネス用の黒スーツの違い
項目ブラックスーツ(喪服用)ビジネス用の黒スーツ
黒の深さ染色の濃度が高く、深い黒やや浅い黒。並んだときや座ったときに差が出る
一般の参列者として○代用されることもあるが本来は略式
喪主・遺族・3親等以内の親族として○避ける

ビジネス用の黒スーツを使うなら、ストライプなどの柄や光沢のないものを選びます。一般の参列者であれば、光沢のないダークグレーや濃紺のスーツも許容されるとされます。遺族側で参列者を迎える立場なら、喪服用のブラックスーツを用意してください。

スーツ本体の選び方

シングルとダブルに格式の差はない

どちらを選んでも問題ありません。礼装としての格式の違いはないとされ、好みや体型で選べます。

シングルとダブルの違い
項目シングルダブル
格式差はない差はない
印象すっきりしている重厚で落ち着いている
選ばれる傾向20〜40代が中心中高年〜シニア

生地と季節

喪服の生地は、通年で着られるオールシーズン物、薄手の夏物、厚手の冬物に分かれます。年に数回しか着ないならオールシーズン物で足りますが、真夏の葬儀では暑さがこたえます。借りる場合は、その季節に合う生地を選べることもあります。

サイズの確認方法

喪服は着る回数が少ないため、前に着たときから体型が変わっていることがあります。前日までに一度袖を通し、次の動きで確かめてください。

  • 両腕を前に伸ばしても、背中がつっぱらない(焼香で腕を出す動きです)
  • 椅子に深く座っても、ウエストや太ももが窮屈でない
  • ジャケットのボタンを留めても、胸が張らない
  • 正座や立ち座りを繰り返しても、無理がない

ウエストはベルトである程度調整できますが、肩や胸、背中がきついときは、自分で調整するのは難しくなります。直せるか、式の日までに間に合うかは、お直しの専門店に確かめてください。間に合わないなら、買い直すか借りるかを考える場面です。どちらがよいかは喪服は買うか借りるかで比べています。

関西(大阪・京都・滋賀・兵庫)にお住まいなら、喪服レンタル24の無人店舗で当日借りる方法もあります。2026年9月時点で、3泊4日5,980円(税込)から。店舗で複数のサイズを試着でき、メンズはSS〜5L、靴は24.5〜28cmです。予約から最短30分で受け取れます。

ワイシャツ・ネクタイ・靴

ワイシャツは白無地・長袖で、襟はレギュラーかセミワイドまでにします。ボタンダウンや色柄物は避けます。ネクタイは黒無地で光沢のないものを選び、シンプルに結んで結び目の下にくぼみ(ディンプル)を作らず、式の間は緩めずに締めておきます。場面ごとのネクタイの色や、手持ちのシャツが使えるかの見分け方は葬式のネクタイとワイシャツの選び方にまとめています。

靴は黒の革靴で、内羽根式のストレートチップが最も適しているとされ、プレーントゥも使えます。ウィングチップ、スエード、エナメル、スニーカー、ヘビ革やワニ革の型押しは避けます。靴下は黒無地で、座っても足首が見えない長さにします。手持ちの靴の判定や荷物の持ち方は葬式の靴とバッグの選び方をご覧ください。

ベルト・時計・アクセサリー

小物の可否
アイテム判定基準
ベルト○黒で飾りのないもの
腕時計△シンプルなものは可。華美な装飾のものは外す
結婚指輪○つけたままで問題ない
その他の指輪・アクセサリー×外す
ネクタイピン×黒でも使わないほうがよい
ポケットチーフ×慶事の装い
香水×線香の香りがある場なので控える

数珠・袱紗・香典袋

服装がそろっても、この3つは忘れやすい持ち物です。前日のうちにバッグやポケットに入れておきます。

木の机に並べた数珠、紫の袱紗、黒白の水引の香典袋
数珠・袱紗・香典袋(写真はイメージです)
  • 数珠 — 宗派に特にこだわりがなければ、宗派を問わず使える略式数珠で問題ありません。片手で持つ形で、袋に入れて持ち歩けます
  • 袱紗 — 香典袋を包むものです。紺・グレー・緑などの寒色系を選びます。紫は慶弔どちらにも使え、薄紫は慶事用です
  • 香典袋 — 表書きは通夜・葬儀では薄墨で書きます。四十九日以降の法要では濃墨にします。表書きの言葉は宗教・宗派で違うため、わからなければ葬儀社や喪主側に確認すると安心です

冬のコートと夏の上着

コートは黒が理想で、なければ濃紺やグレーの無地でも問題ありません。毛皮や革、ファー付きのフードは避け、会場に着いたら脱ぎます。夏も式場の中と焼香のときはジャケットを着て、火葬場への移動や会食のときは脱いでもかまわないとされます。ダウンの扱いや暑さ・寒さの対策は夏と冬の葬式の服装で詳しく書いています。

雪の積もった石畳の道を歩く、黒のロングコートと黒の手袋を身につけた男性の後ろ姿
コートは黒の無地が理想(写真はイメージです)

髪型・髭・身だしなみ

  • 髪型 — 短く、清潔感のある形に整えます
  • 髪色 — 黒髪が基本です。白髪染めをするなら自然な色を選びます
  • 髭 — 剃るか、短く整えます。伸ばしている場合も、長さをそろえて無精ひげに見えないようにします
  • 爪 — 焼香や記帳で手元が見えるので、短く清潔にしておきます

家族の分もそろえるときは

同じ葬儀に家族で参列するなら、それぞれのガイドもあわせて確認してください。

よくある質問

ビジネス用の黒いスーツで葬儀に参列してもいいですか?

黒のビジネススーツで代用されることもありますが、本来は略式です。一般の参列者で他に手段がなければ、柄や光沢のないものを選びます。喪主・遺族や3親等以内の親族は、喪服用のブラックスーツを用意するのが無難です。

喪服はシングルとダブルのどちらがいいですか?

どちらでも構いません。礼装としての格式に差はないとされます。シングルは20〜40代、ダブルは中高年に好まれる傾向がありますが、好みや体型で選んで問題ありません。

夏の葬儀でジャケットを脱いでもいいですか?

式場の中ではジャケットを着ておきます。火葬場への移動や会食のときは脱いでもかまわないとされます。シャツは長袖が基本ですが、上着を脱がなければ半袖でも見えないので問題ないという見方もあります。

葬儀に腕時計をつけていってもいいですか?

結婚指輪と腕時計は身につけてかまわないとされます。ただし華美な装飾のあるものは避け、シンプルなものにします。結婚指輪以外のアクセサリーは外します。

参考にした公的な情報

リンクは別のタブで開きます。

文・編集: 喪服NAVI編集部(運営者情報・編集方針)