家族葬の服装ガイド
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家族葬の服装は一般的な葬儀と同じで、遺族・親族は準喪服など黒のフォーマルな服装が基本です。身内だけの式でも、喪服を省いてよいということにはなりません。案内に「平服で」とあれば、普段着ではなく略喪服にします。
家族葬とはどんな葬儀か
全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連)の解説では、家族葬は「遺族やごく親しい友人など、限られた人だけで行う葬儀」とされています。
| 形 | 集まる人 | 後日の本葬 |
|---|---|---|
| 一般葬 | 友人、知人、会社関係者など広く参列する | なし |
| 家族葬 | 遺族やごく親しい友人など、限られた人 | なし |
| 密葬 | 身内だけで葬儀を済ませ、火葬する | あり |
家族葬の会葬者は数名から30名程度までと幅があるようです。家族だけのこともあれば、故人の意思で生前親しかった人を呼ぶこともあります。誰を呼ぶかは喪主側が決めるため、声をかけられた範囲で参列します。
通夜や告別式を行わず、火葬だけを行う形(直葬)の服装は、シーン別の服装ガイドの早見表にまとめています。
身内だけでも喪服は要るか
要ります。家族葬の服装は一般的な葬儀と同じで、黒のフォーマルな服装が基本です。
身内だけの式でも、服装の基本は変わりません。全葬連の解説では、葬儀は一般葬・家族葬を問わず故人の冥福を祈る儀式とされています。人数が少なくても式の意味は変わらず、遺族・親族は準喪服で出ます。全葬連の解説では、都会では比較的自由な服装が許容される傾向がある一方、地方ではより伝統的なマナーが重んじられることがあるとされています。親族の考え方がそろわないときは、喪主側で服装を決めて伝えておくと、当日の装いがそろいます。
| 立場 | 案内に指定がない | 「平服で」と案内された |
|---|---|---|
| 喪主・遺族 | 準喪服 | 準喪服 |
| 親族 | 準喪服 | 略喪服 |
| 呼ばれた友人・知人 | 準喪服 | 略喪服 |
| 子ども・学生 | 制服があれば制服。なければ白のシャツに黒・紺・グレーのボトムス | |
準喪服は、男性なら礼服のブラックスーツに白無地シャツと黒無地ネクタイ、女性なら黒のワンピース・アンサンブル・スーツです。人数が少ない家族葬では、遠方から来る親族の中に「喪服を持っていない」「サイズが合わなくなった」という人がいることもあります。
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「平服で」と案内されたとき
弔事の案内の「平服」は普段着ではなく、略喪服のことです。

「平服でお越しください」は、正喪服や準喪服のような格式張った装いは要らない、という意味です。何を着てもよいという意味ではありません。
| 選ぶもの | 避けるもの | |
|---|---|---|
| 男性 | 黒・濃紺・チャコールグレーの無地のスーツ、白無地シャツ、黒無地ネクタイ | ノーネクタイ、柄物、明るい色 |
| 女性 | 黒・濃紺・ダークグレーのワンピース、アンサンブル、スーツ。黒のストッキング | ひざ上丈、ノースリーブ、素足 |
| 共通 | 黒の靴とバッグ、結婚指輪まで | ジーンズ、Tシャツ、スニーカー |
平服の案内を受けた側が喪服で行くと、周りより格式が高くなり浮いてしまうことがあります。案内に沿って略喪服で出るほうが、遺族の意図に合います。平服の詳しい考え方は「平服でお越しください」の意味で解説しています。
当日の流れと服装
通夜と告別式を行う家族葬では、火葬と精進落としまで同じ服装で一日を過ごします。
| 場面 | 目安 | 服装で気をつけること |
|---|---|---|
| 告別式 | 読経、焼香、お別れ | 準喪服。焼香は喪主から順に行う |
| 出棺 | 喪主は位牌を、遺族代表は遺影を持って柩に続く | 屋外に出る。冬はコートを手元に、雨なら黒やグレーの傘を |
| 火葬 | 火葬は40分〜1時間半ほど。火葬場には2時間ほどいる | 火葬場への移動中は、夏なら上着を脱いでよい |
| 精進落とし | いまは葬儀当日に行うのが一般的。1時間から1時間半ほど | 会食の間は上着を脱いでかまわない |
火葬場に同行するのは、遺族や故人と特に親しかった友人などが一般的です。夏は式場の中ではジャケットを着て、火葬場への移動や会食では脱いでかまいません。待合室で飲食ができるかは火葬場によって違うため、気になるときは葬儀社に聞いておきます。
呼ばれていない人・後日の弔問
家族葬のあとで亡くなったことを知った場合は、喪家にその旨を伝え、遺族の意向を伺ってから動きます。
全葬連のQ&Aでは、家族葬のよくない点として、亡くなったことを知った人が後日自宅に来て、遺族がその対応に追われることが挙げられています。いきなり訪ねるのは控えます。
- 前もって連絡する 遺族の都合を聞き、了承を得てから伺います
- 喪服は避ける 略喪服か地味な平服にします。遺族が日常を取り戻しつつある時期に、葬儀と同じ装いで訪ねると気を遣わせます
- 長居しない お参りとあいさつがすんだら早めに失礼します
- 数珠を持つ 仏式で仏壇に手を合わせるなら持って行きます
よくある迷い
通夜だけ略喪服にしてよいか
遺族・親族は、家族葬でも通夜から準喪服で出ます。呼ばれた友人・知人なら、通夜は略喪服でも差し支えありません。通夜の服装は通夜の服装ガイドで詳しく解説しています。
喪主側として親族に服装を伝えるとき
「平服で」と伝えるなら、それが略喪服の意味であることも添えると、普段着で来る人が出にくくなります。遺族の服装は喪主・遺族・親族の服装ガイドにまとめています。
子どもや孫の服装
全葬連の解説では、小学校低学年までは制服か、黒や紺など地味な平服、高学年以上は制服か喪服に準じた服が目安とされています。詳しくは子どもの葬儀の服装ガイドを見てください。
夏と冬の家族葬
夏も式場の中ではジャケットを着て、火葬場への移動や会食では脱いでかまいません。冬のコートは黒・濃紺・グレーの無地にし、会場に着いたら脱いで、クロークがあれば預けます。毛皮のコートやレザージャケット、ファー付きのフードは避けます。
持ち物
- 数珠(仏式の場合。宗派を問わない略式数珠でかまいません)
- 香典と袱紗(香典を辞退する案内があれば、それに従います)
- 落ち着いた色・柄のハンカチ
- 折りたたみ傘(出棺や火葬場への移動で屋外に出るため)
喪服が手元にない・サイズが合わないとき
全葬連の「お葬式の知識」では、1日目に通夜、2日目に葬儀・告別式を行う形が最も一般的とされています。今日明日で間に合わせたいときは喪服がないときの対処法、買うか借りるかは喪服レンタルガイドで比べられます。

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よくある質問
身内だけの家族葬でも喪服は必要ですか?
必要です。家族葬の服装は一般的な葬儀と同じで、遺族・親族は準喪服など黒のフォーマルな服装が基本です。人数が少なくても、通夜や告別式の中身は変わりません。服装について喪主から話があれば、それに従います。
家族葬で「平服でお越しください」と言われたら何を着ますか?
普段着ではなく略喪服にします。男性はダークスーツに白無地シャツと黒のネクタイ、女性は黒・濃紺・ダークグレーのワンピースやアンサンブルが目安です。ジーンズやTシャツなどカジュアルな服は避けます。
家族葬に呼ばれていない場合、弔問に行ってもよいですか?
後から亡くなったことを知った場合は、喪家にその旨を伝え、遺族の意向を伺ってからにします。伺うときは喪服を避け、略喪服か地味な平服にします。前もって連絡し、長居はしません。
家族葬と密葬は何が違いますか?
全葬連のQ&Aでは、密葬は身内だけで葬儀を済ませて火葬し、後に本葬があるものとされています。家族葬は家族中心で行う葬儀で、後の本葬はありません。
家族葬に子どもや孫を連れて行くときの服装は?
園や学校の制服があれば、それが正装です。制服がなければ、小学校低学年までは黒や紺など地味な平服、高学年以上は喪服に準じた服が目安です。白のシャツに黒・紺・グレーのボトムスを合わせると整います。
参考にした公的な情報
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文・編集: 喪服NAVI編集部(運営者情報・編集方針)



